中性色の服ばかり着ている

タイプミスしたら即終了

221211 カクテルムズ

所用でカクテルを作った。オリジナルのモクテルだ。

カクテルを作るのってむずすぎる。ありとあらゆることを雰囲気でやってきた俺のような人間には、こういった複合的な要素があって緻密な計算が必要なことは向いてないなと改めて感じた。綺麗なグラデーションを作るということを最優先に材料を揃えて、最終的には禁じ手(かなと最初は思ったけどよく考えたらシロップにだって着色料入ってるわけだし多少は致し方なくね?)の食紅まで投入したけど、イメージでは写真よりもっとはっきり分離できてるはずだった。ただ、いい感じに撮ろうとしていろんな角度からいじり回してたら突然氷が崩れて混ざって、こうなった。そりゃ混ざればグラデーションは自然になる。けどなんか……もっといけそうな気がしたんだよ。マジで。まあ味はおいしかったし、経験としては悪くなかったと思う。あとこれのためにわざわざちゃんとしたグラス注文したのだがこれは結果的に良い選択だった。中身が適当でも、このスンっとしたシルエットの薄いグラスで氷をいっぱい入れて飲むと、ちゃんとしたものを飲んでると脳が錯覚するのだ。こうして形から入るだけ入って生活が向上した気になって中身はいっこうに向上しないのが矜子なんだよな。

文章も料理もなにもかもそうなんだけど、正解が分からない。カクテルを作ること自体、簡単に材料を揃えられる割にハードル高い趣味に感じるのも、種類が多い分こうルールがガチガチにあるんじゃないかと思ってしまっているからかもしれない。カラオケでバイトしてたころはどのカクテルにもきっちりと分量が記載されたレシピがあってそれに従っていればよかったけど、そこから一歩でも出てしまうと全てが間違っているのではないかと思えて立ちすくんでしまう。俺が選んだこの組み合わせだけがたまたま相性の悪い組み合わせなのではないかとか、どれだけ調べても絶対俺の知らない死角に落とし穴があるように思えてならない。すき焼きで白滝と牛肉を並べるなみたいな初見殺しのやつ。←今調べたらわりとこの限りでもないらしい。
この写真も上げるまでに割と葛藤があった。俺には「それはおかしい」と言ってくれる人がほとんどいないので、おかしいのに気づかず全世界に公開してやんの……クスクス……と思われるだけ思われといて俺自身は笑いものにされてることにすら気づかない状況なのかもしれない、と勝手に想像して勝手に嫌な気分になっている。どの分野の何を公開するときにもマジでこの感覚がある。この感覚がなくなる日が来る気がしない。このまま何のプロにもなれずに死んでいくことに恐怖がある。