中性色の服ばかり着ている

タイプミスしたら即終了

230124 足がノスタルジー

最近、お風呂から上がったあとの足の裏を乾いたタオルで丁寧にしっかり拭くとなんか安心することに気づいた。気持ちいいというか、小さいころを思い出すというか……その感覚がクセになって毎日何枚もタオルを用意しては楽しんでいる。お風呂上がりに足を拭くのが楽しみの人生って何? しかしまあ、そもそもお風呂上がりにしっかり水分を拭き取るというのは基本だろう。ちゃんと拭かないと乾燥するし。今までその基本ってやつを歩きながらポロポロ落としてきたような人生を送ってきたのが矜子って奴なんだ。生活の他のルーティン同様体を拭くという行為もかなりおざなりなおざりにしてきたので、ふと知った状態の快感に必要以上に大袈裟に反応しているわけだ。当たり前だが、濡れても乾燥してもいないニュートラル状態が一番快適だ。汗っかきゆえに、嫌な湿り気を帯びている状態に知らず知らずのうちに慣れてしまい、ニュートラル状態を忘れていたのだろう。

あんま関係ないけど、サスペンスとかアクション映画で、登場人物が血や泥や雨に濡れていない時間の方が短い映画ありますよね。雨でずぶ濡れになるシーンとか、めちゃめちゃ不快なはずなのにちゃんと演じててすごいなあとか、そんなことばっかり気になってしまう。それだけ。

しかしタオルの感触に感じる安心感は、濡れている不快感を取り除いたことだけに起因しているわけではない気がする。なんか、すごく小さいころって周りの環境を全部人が作ってくれるじゃないですか。人の敷いた布団に飛び込む解放感、許されているという感じ、わかりますかね。思えば、大人になるにつれて足の裏で何かを感じるという経験は少なくなっていった。改めてその部位に意識を集中しながら拭くことで、足がノスタルジーを感じてるのかもしれない。足の裏には神経が集まってるってこの前の地元最高!でも言ってたし。