中性色の服ばかり着ている

タイプミスしたら即終了

230126 第1回 萌え音発表会

寒さ極まる今日このごろですが皆様いかがお過ごしでしょうか。お待ちかねの萌え音発表会のお時間がやって参りました! 今回はどんな音が飛び出すのでしょうか???

amazarashi「世界の解像度」の3サビ

amazarashiは歌詞の面から語られることが圧倒的に多いが、俺ははじめて「夏を待っていました」を聴いたとき、サビの爽快感のあるメロディに感動してファンになった。異端か?
しかし今になって分かるのは、歌詞とメロディのどちらが優れているのかが重要なのではなく、「良い歌詞」「良いメロディ」というものはお互いに寄り添い、噛み合ってはじめて良いものとして認識されるということだ。そんなamazarashiのすごさを聴くたびに感じるフレーズがこれだ。

この部分が、3サビ1回目だと

きれいに階段を登って降りてくる形になっている!!
虚しさが次第に生命力に変わって広がっていく情緒的なCメロから、さあ君の番!みたいな感じで3サビが始まってドラムがズンドコになって一番盛り上がるところにこれが来る。急所。これはマジで聴いて確かめてほしい。響き合ってる! と絶対思うから。歌詞を聴かせたいからこそメロディも洗練されていく、amazarashiの極地というか妙技というか、うまく言い表せないけど、俺が思う「凄さ」の核心に迫るものがこの歌詞にはあると思う。

ONE OK ROCK「The Beginning」の2サビ

これは普通にみんな思ってるかもしれないし今更かもしれない。そうだったら恥ずかしい。

1・3サビだと2音入ってる部分が、2サビだけ1音を伸ばす形になっており、それゆえに1音にこもった感情もデカく感じられる。短く切り刻まれた音が長くなるとエモっ!! と感じることが多いんだけど、この現象に名前はあるのだろうか?
3サビではなく2サビにこれが来るのもいい。3サビの感覚的衝動も、1サビと同じではあるんだけどこの2サビを挟むことによってバフがかかってるように感じる。

 

HIKAKIN&SEIKIN「FIRE」の2B


萌え音と銘打っておいてだが完全に歌詞の話。
私は歌詞でのタイトル回収に魅力を感じる。サビの一番盛り上がるところではなく、AメロやBメロでサラッとシレッとタイトル回収される曲が好き。こいつ~~~~~!!!!!クゥ~~~~!!ってなる(今のところ一番の理想形はポルノグラフィティのメリッサ。何言ってんだコイツと思った方にもこれで何となく言わんとしてることはわかってもらえるのではなかろうか)。一方この曲は歌詞全体にタイトル要素は出てくるのだが同質のクゥ~~~~!を感じる。
タイトルに違わず炎、熱さ、赤といったフレーズがたくさん出てくるしPVも最初から炎上しまくっている。歌詞の全文は上記PVの概要欄を確認されたい。のっけから日本語で炎を連想させる言葉をちりばめた後、満を持してサビの最後に本来の英語のタイトルを持ってくるのがかっこいいですね。でも俺が言ってるのはそこじゃなくその後の炎なんです。間奏の後、2番は落ち着いた雰囲気で始まる。


https://youtu.be/QsxCWK77HMU?t=122

この「」に何かしらんけどグッと来る~~~~~~!
火属性のワードはたくさん出てくるが、フレーズのド頭に「」が来るのはここだけ。2番が始まってからこのフレーズまでの間は炎関係のワードが一切出て来ないのもより存在感を引き立てている。なんですかね、この、そっと、しかし重々しく置くような感じ。この"改めて"言ってる感がいい。ここで改めて曲が始まってる。
歌詞を見ると、火だけでなく旅や星といったモチーフもテーマになっているのがわかる。夜でも歩きつづけるためには火が不可欠だが、松明の火はいつでも予期せぬ理由で消えてしまう不安をはらんでいる。そんな儚いものだけれど決して絶やさぬよう意思を保ち続けよう、という鼓舞の歌であるが、光で照らされた景色に目を奪われるのではなく、あくまでこの曲の主体は火であるという安定感。ここに改めて「」を置ける人頼もしすぎる。やっぱりSEIKINはすごい。
読み返していて思ったが、この部分も1番では「こころない」と5音あるのに対し「ほのおが」と4音になっているのが関係あるのかもしれない。今後このブログでは暫定的にのびのび効果と呼ばせていただく。のびのび効果について何かご存知の有識者の方がいましたらご一報ください。

それでは次回の萌え音発表会でまたお会いしましょう!