中性色の服ばかり着ている

タイプミスしたら即終了

230324 ふさわしい名前

今日は記念すべき日だ。なんといっても、あのバンドについに名前が付いたのだ。そう、俺の頭の中に10年以上前からいるあのバンドだ。
あれからずっと音楽に向き合い続け、作品を作り、力をつけてきた彼らに比べて、俺はなんと無駄な時間を生きてきたことだろう。何かのプロになりたい、そう思いながら自分で努力はせず他人の成果物が流れていくのを見ているだけだった。このままではいけない。自分の創作物、自分にしかアクセスできない頭の中の出来事くらいは責任を持ち、しっかり理解して管理していると胸を張りたい。自分の部屋くらいちゃんと片付けられるようになりたい。そうして、長らく放置されていた問題のひとつ、「うんたらかんたらズ」なんて(俺に)呼ばれていたバンドの名前を改めて決めることになったのである。

こうやって本腰入れて話し合って考えれば一日で決まるものをなぜ10年も放置していたんだと思うが、決めてしまったらもう変えられないんだと考えると、変な名前になるよりは……と目を背けてしまうのだった。制約がない分、集団の名前は人の名前より難しい。そして人の名前と同じように正解がない。
クラウドソーシングサイトでは会社や店舗や商品のネーミングの募集があって、案件にもよるけど採用されればわりといい額もらえるので、宝くじ気分で毎日応募してたこともあったが一度も採用されなかった。俺と同じことを考えている奴が500人から1000人くらいいるので当然なんだけど、でもギャンブル気分とはいえ依頼内容をよく読み込んで、Google検索でヒットしないのは当然としても、必ず2つか3つ以上の意味を入れ込んで呼びやすく響きのいい名前にして、めちゃめちゃ真剣に提案文も作り込んで送ってたんだよ。でも今思うと逆にそれがよくなかったのかもしれない。当選したネーミングを見ると、どれも複数の意味をかけたりなんか全然してなくて、提案文も2行くらい。重要なのはあくまでその名前をつけて商売が成功するかどうかで、名前をつけたプロセスなんて究極どうでもいいんだな、と頭では納得しつつ、アホくさくなってすぐやめた。ていうかそもそも、全てに先立つ商品の顔であり、今後もずっと使い続けることになる一番重要な要素であるはずのネーミングを、会社の関係者でもなんでもないどこの馬の骨とも知れないやつに任せるのが私にはよく分からない。俺が社長だったら絶ッッッテーやだわ。少しでも混じり気というか、関係ないやつの人生が入ってきてる感じをどうしても受けてしまう。先入観がないとか社内でギスギスしないとかそういうことを優先しているのだろうか?

だから100%俺がつけたこのバンド名はとても気に入っている。今は少し気恥ずかしいが、4人もそのうち慣れてくれると思う。死ぬまでに片付けなければならないことは脳内外にまだたくさんあるが、俺らしさを貫くぞと思えば頑張れる。皆さんも行き詰まったらぜひ脳内のバンドに名前をつけてみてください。

 

いろんなバンドのネーミングの法則を分析しながら議論してて矜子が結局一番かっこいいなと思ったバンド名

Cymbals