中性色の服ばかり着ている

タイプミスしたら即終了

221202 コーヒーの話 Part.2

今ローソンで売ってるダルゴナコーヒー、好奇心だけで購入したらうますぎて鬼リピしている。何これ? QuizKnockの須貝さんがなんかずっとかき混ぜてる動画をちょっと見ただけの知識しかないけど、使われてるのは普通のコーヒーと牛乳?なんだよね? それでなんでこんな不思議な味わいになるんだろう。バターのような、コーヒーゼリーにかけたフレッシュのような、乳脂肪のモッタリした口当たりを最初から最後まで堪能できるのだ。これはすごい。逆にこのモッタリと甘さが苦手な人には合わないだろうというのもわかる。ただ俺みたいに油と砂糖大好きな典型的な子供舌の人間には劇薬だと思う。うますぎて爆速でなくなる。自分で作るにはダルすぎる飲食物をこうして手軽に体験できるのはありがたいことですね。期間限定っぽいけどなるべく長くいてほしい。こういう短期的な快楽で生き延びているので。
背伸びして入った今どきの喫茶店でもダルゴナコーヒーを頼んでみたが、そっちはかなり甘ったるさが勝ってバランスを欠いた味に感じてしまった。自分の味覚に合ったものを見つけ出すというだけのことがけっこう難しい。どちらも飲んでて思ったのは、コーヒーが好きな人の求めるコーヒーと甘いものが好きな人が求めるコーヒーはなんか別の存在なんじゃないかということだ。後者はカフェインを摂取しているというよりジュースを飲んでいる感覚というイメージ。ふだん人とコーヒーを飲む機会がまったくないので、自分が前者ではなく後者に属していると気づいたのはつい最近だ。このスタンスが自分でわかっているかどうかは、人生においてかなり重要だと思う。
「ローソン ダルゴナコーヒー」でツイッター検索したら、おいしいと言っている人がいる一方で拒絶反応を示している人もいてそうだよなと思った。変な話だけど、こうした他人の意見を見てはじめて自分はこれが好きなのかもしれないと気づくことがある。この前阪神電車のちょい乗りシートにはじめて座ったときもそんな感じだった。少し座面が高くて立ち座りしやすいという席で、座った瞬間すげえ!快適!と思ってパブサしたら、座りづらいと感じた人の意見もけっこうあって、それを見てはじめて、自分はこれが好きな側の人間なんだ、と発見した。そんな感じ。好きか好きじゃないのかはっきりと意識していない存在はきっとまだまだたくさんあるが、ちゃんと自分の好きなものを選ぶようにしていきたい。安くなってるという理由だけで好きじゃないお菓子を買って好きじゃないなあと思ったりしていたがそういうのももうやめだ。惰性で好きなものを選ばずにいることは、生きる意味の否定ですらあると今では感じる。快を追求してもいいということにこの歳で気づくとはなんと遅い物心の芽生えだろう。無駄にした時間のことばかり気にしても仕方がないので、とりあえず今日を頑張るためにダルゴナコーヒーをまた買った。